もぐら珈琲録 #20(エチオピア/ケニア/エルサルバドル/ルワンダ)
#1 で基本的な方針や経緯について書いています。
<2023年9月>
🇪🇹 エチオピア "モカ・シェカ"
地域:シェカ(Zone)マシャ(Woreda)
生産者:カヨカミノ農園(MOPLACO社)
精製方法:Natural
品種:Heirloom(原生種)
Roast:Full City(中深煎り)
Roaster:蕪木(東京/蔵前)
苦味 ★★☆☆☆
酸味 ★★★☆☆
果実味 ★★★☆☆
甘味 ★★☆☆☆
ボディ ★★☆☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:スリーフォードリッパー
温度:90℃
速度:普通(1/3ずつ速度変えず均等に)
その他:20g/250cc、メッシュ4.0
MOPLACO社のエレアンナさんが原生林を開拓して創ったカヨカミノ農園のもの。これは蕪木以外でも取り扱われてるのを見かけるが、やはりまずは蕪木の洗練された深煎りから入っていきたかった。
シトラス系の酸と果実味を、チョコレートやカカオのようなボディをともなう甘さ・ほろ苦さが包み込む。
エチオピアらしいフローラルな、ジャスミンのような香りはアフターまで長く残る。
派手すぎず、地味すぎず、どこか安心感を与えてくれるエチオピアモカ。
これで蕪木の変わりものエチオピアはコンプリートかな。
ヤンニハラールはエキゾチックで滋味深いナッツ系、ベンサは明るくシトラスでフルーティなティーライク系、シェカは両者の中間的な、バランスの取れたエチオピアモカという感じだった。
テロワールや精製と焼き加減による味わいの違いが勉強になったなあ
🇰🇪 ケニア キウング AB
地域:ケニア山南東部 エンブー
生産者:小農家(精製:キウングWS)
精製方法:Fully Washed(Kenya Process)
品種:SL28, Batian, SL34, Ruiru 11
Roast:Full City(中深煎り)
Roaster:長崎珈琲(山梨/河口湖)
苦味 ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:90℃
速度:普通(前半ゆっくり、後半速く)
その他:メッシュは3.5、20g/300cc、5湯
大学の軽音サークル夏合宿ついでに河口湖を新規開拓。
去年できたばかりという長崎珈琲さんへ。
お洒落店内だけでなく、珈琲は飲んできた中でも屈指の美味しさだった。これは家では出せない。
買ったのはケニアAB。AB規格は初めてかも。
ベリーからカシス系を思わせる赤い果実味が程よいボディと甘さに包まれている。
そして非常にクリーンで明快な味わい。
Washedでは最強クラスの果実味と華やかさに思える。
加えてアフターにバニラのような濃厚な甘い香りも感じられる。本当に美味しいケニア。
https://www.instagram.com/nagasakicoffee/
🇸🇻 エルサルバドル ラ・ラグーナ農園 パカマラ ナチュラル
地域:シタラ チャラテナンゴ
生産者:ラ・ラグーナ農園(アントニオ ティカスさん)
精製方法:Natural
品種:Pacamara
Roast:Full City(深煎り)
Roaster:珈琲生活館(東京/八王子)
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:88℃ (前半ゆっくり、後半速く)
速度:普通
その他:メッシュは3.5、20g/300cc、5湯
珈琲生活館の個人的な名物、エルサルバドルのパカマラナチュラル。去年はサンタロサ農園のものだったが、今年のラ・ラグーナ農園も素晴らしい。
口に含むとカカオやヘーゼルナッツのような、苦いような、香ばしいような香り。
そしてオレンジやマンゴーのような、甘さをともなうシトラス系の酸と果実味がしっかり感じられる。
アフターにはナチュラルらしい発酵感、白ワインのような風味がふわっと残る。どこかスパイシー。
🇪🇹 エチオピア イルガチェフェ G1 ナチュラル "ブナブナ"
地域:ゲデオ(Zone)イルガチェフェ(Woreda)
生産者:小農家(単一のWS, ロットにより変更有)
精製方法:Natural
品種:Heirloom
Roast:Full City(深煎り)
Roaster:And Roaster(神奈川/秦野)
苦味 ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★★☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★★☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:88℃ (前半ゆっくり、後半速く)
速度:普通
その他:メッシュ4.0、20g/250cc、やや攪拌
前から行きたかった秦野のAnd Roasterさんへ。
"ブナブナ" という銘を冠するイルガチェフェを手に入れた。"Buna" は珈琲という意味らしい。
ナチュラルのG1で、しかもG1の中でも単一のWSの中から選りすぐりの豆を選別したものだそう。いわばイルガチェフェナチュラルの最高級品。
苺やブルーベリーなど、赤から黒の果実を思わせるタイプのベリー系エチオピア。果実感もお酒感・モカ感もクリーンさも一級品。余韻も長く、カラメルのような香ばしさを伴う甘さを感じる。
このドロっと暗く、甘い果実味と派手な芳香がやはり美味しい。好みはこれだよなあ。
🇷🇼 ルワンダ ムササ ハニー
地域:西部ルチロ地区
生産者:小農家/ムササWS
精製方法:Pulped Natural(Honey)
品種:Bourbon
Roast:Full City(中深煎り)
Roaster:And Roaster(神奈川/秦野)
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★★★☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:88℃
速度:普通
その他:メッシュ4.0、20g/250cc、やや攪拌
ルワンダ ムササWSのハニー製法のものも買ってみた。
ブドウやカシスを思わせる果実味が素晴らしい。明瞭でクリーン。
それが黒蜜のような、ボディを伴うしっかりした甘さに包みまれていて、口当たりが柔らかく飲みやすい。
かなり美味しいルワンダ。
(Only Rosterのサイト)