もぐら珈琲録 #19(エチオピア/イエメン/ブラジル)
#1 で基本的な方針や経緯について書いています。
<2023年8月~9月>
🇪🇹 エチオピア シダモ G2
地域:シダモ(Zone)
生産者:小農家
精製方法:Fully Washed
品種: Heirloom
Roast:Full City(中深煎り)
Roaster:ROSSi Roastery and Cafe(静岡/静岡市葵区)
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
果実味 ★★☆☆☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★☆☆☆
香り ★★☆☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:90℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
ロッシが珍しくエチオピアを焼いていたので試しに。
派手すぎない、果実味や香りが主張しすぎないロッシらしい焙煎。
香ばしさの中に花のような香りと甘さが静かに感じられる。
水出しでやっているグジナチュラルも貰えたから違いを楽しんでいきたい。
(水出しとはいえロッシがエチオピアナチュラルを扱う時代すごい)
🇪🇹 エチオピア グジ G1 ナチュラル
地域:グジ(Zone)
生産者:小農家
精製方法:Natural
品種:Heirloom
Roast:City(中深煎り)
Roaster:ROSSi Roastery and Cafe(静岡/静岡市葵区)
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★★☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:87℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
その他:メッシュ4.0、20g/200cc、やや攪拌
ロッシの水出し用エチオピアナチュラルを無理を言って売っていただいた。
水出しはもう完全にフルボディで甘さのしっかりある赤ワインのような味わいで、これはホットで淹れても強いと感じざるを得なかった。
やはり美味かった。
ブルーベリーのような甘さと果実味は派手で、ナチュラルのスパイシー感も素晴らしい。
ミルクチョコレートのような甘さと円やかさもあって、口当たりが柔らかく飲みやすい。
https://www.instagram.com/rossi_roasteryandcafe/
🇾🇪 イエメン モカ マタリ "アルカブース"
地域:ハイマ地区
生産者:小農家
精製方法:Natural
品種:地場品種
Roast:French(深煎り)
Roaster:sonoda coffee(山口/美祢)
苦味 ★★★★☆
酸味 ★☆☆☆☆
果実味 ☆☆☆☆☆
甘味 ★★★★☆
ボディ ★★★★☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:スリーフォードリッパー
温度:87℃
速度:普通(1/3ずつ速度変えず均等に)
現地でいうモカ ハイミ(ハイミ モカ)
モカマタリとして流通。
果実味があるタイプのイエメンではなく、とろっとした甘さの中に、タバコや藁、木樽のような、イエメン特有のスパイシーさを感じる。
こういうタイプはスリーフォードリッパーで淹れる方が美味しい気がしてきた。
ボディがしっかり出てバランスよくまとまる。
🇪🇹 エチオピア グジ ハンベラ BUKU農園 ナチュラル
地域:ウェストグジ(Zone)ハンベラ(Woreda)ブク(Kebele)
生産者:BUKU農園(METAD社)
精製方法:Natural
品種:74110, 74112(Heirloom系)
Roast:City(中煎り)
Roaster:sonoda coffee(山口/美祢)
苦味 ★☆☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:スリーフォードリッパー
温度:87℃
速度:普通(1/3ずつ速度変えず均等に)
その他:泡落としすぎない
含んだ瞬間はベリー系、カシスのような果実味、アフターにシトラス系の果実味が感じられる。アフターのシトラスは冷めてくると前に出てきた。
それでいて芳香は派手な感じではなく、ふわっと柔らかく、甘く香る。園田さんのピンク色の花という表現が素敵な語彙。
ナチュラルの中でもこう華やかかつ複雑かつ、あくまでクリーンなエチオピアは毎回感動するね、、、
🇧🇷 ブラジル YKK農園 レッドカツアイ "ボンフィーノ"
地域:ミナスジェライス州 ピラポラ小地域 サンタ・フェ・デ・ミナス市
生産者:YKK農園
精製方法:Fully Washed
品種:Red Cattuai
Roast:High(中浅煎り)
Roaster:Saladday coffee(東京/秋葉原)
苦味 ★☆☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★☆☆☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:87℃
速度:やや早め
その他:少し攪拌しながら
ファスナーで有名な企業 "YKK" がブラジルに所有する自社農園のもの。
低標高で精製方法もFully Washedという変わりもので、中浅煎りながら、マスターにオススメされたので挑戦。
レモンティーのような、まろやかかつ爽やかな口当たりで飲みやすい。
酸も流石に突出しているものの、綺麗で柔らかく、ジューシーな味わい。
そしてブラジルのテロワールなのだろうか、やはりナッツを感じる。
煎りが浅めだからか、アーモンドのような香ばしいタイプではなく、ピーナッツのような甘くクリーミーな印象のナッツ感。
総じて、個性的だが飲みやすくクリーンな一杯。
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