もぐら珈琲録 #14(エチオピア/イエメン/インドネシア/ブラジル)
#1 で基本的な方針や経緯について書いてます。
<2023年4月~5月>
🇪🇹 エチオピア サカロ ナチュラル
地域:ゲデオ(Zone)ゲデブ(Woreda)ウォルカ(Kebele)サカロ村
生産者:小農家
精製方法:Natural
品種:Heirloom(在来品種)
Roast:City(中深煎り)
Roaster:sonoda coffee(山口/美祢)
苦味 ★☆☆☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★★☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★★☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:87℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
最近飲んだエチオピアの中では最高レベルに美味しかった。
エチオピアはゲデオゾーン、サカロの豆。
イルガチェフェ、グジ、ハラーなどのメジャーどころではなく、ゲデブという地域のものは初めて飲んだ。地理的にはほぼイルガチェフェではあるけど、細かいテロワールの差なのか、異なった印象を受ける。
基本的にベリー系ではあるけど、典型的なイルガチェフェが明るいのに対し、サカロのものはやや暗い印象。イルガチェフェはジャスミン、紅茶みたいな表現もされるけど、サカロはより黒いベリー感が強い気がして、柑橘のようなニュアンスも感じて複雑。
sonodaは中煎りでも酸味が柔らかく、その分甘味と果実味が押し寄せてくるから本当に好みだ、、、
🇪🇹 エチオピア ウリ ナチュラル
地域:ゲデオ(Zone)ゲデブ(Woreda)ウォルカ(Kebele)ウリ村
生産者:小農家(ウリ村の小農家)
精製方法:Natural
品種:Heirloom(在来品種)
Roast:City(中煎り)
Roaster:sonoda coffee(山口/美祢)
苦味 ★☆☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★★☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:90℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
さらに細かい地理の差がここにはある。
ウォルカ地区の中でもウリという村のもの。
Mr. Sonoda曰く、村名しかないロットなため詳細は精製場所は不明だが、色々調べると、どうやらウォルカKebeleの中でも、サカロよりも標高の高い村・WSがウリらしい。
こちらはサカロよりもフルーティな印象。明るいというかトロピカルというか。
チョコレートのような甘さも強く、フルーティな中に甘さが際立つ美味しいエチオピアナチュラル。
全体的に派手ではなくどこか控えめ。
でも確かに香味、果実味を感じられる。
酸がきつくなく柔らかいところがsonoda焙煎感。
エチオピア サカロといい、これくらいの酸味控えめ果実味爆発系が最高よね。
🇾🇪 イエメン モカ ハラズ ガーリブ バレルエイジド ナチュラル
地域:サナア州 マナーカ ハラズ ワディセイル村
生産者:単一農園(ガーリブ・アルハッマシさんの農園)
精製方法:Natural(Anaerobic Fermentation:Barrel Aged)
品種:Jadi(Typica)
Roast:City(中煎り)
Roaster:白金台珈琲Kuromimi lapin(東京/白金台)
苦味 ★☆☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★★☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:93℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
その他:やや濃い目(25g/250cc)
ブランデーやワインのような発酵感とボディ、強烈なベリー感。
ほのかに何か、花のような香りもアフターに感じる。
とにかくお酒感が強い。
いままで飲んできたナチュラル系やアナエロ系の珈琲の中でも頭ひとつ出ている気がする。
もともとイエメン自体が特有のスモーキーな特性があるからか、嫌気性発酵するとこんなことになるのか。
(出典: -自家焙煎・ネルドリップ珈琲-星霜珈琲店 公式ブログ)
🇮🇩 インドネシア ワハナ農園 ロングベリー ナチュラル G1
地域:ダイリ県シディカラン地区ラエ・マクムール村
生産者:ワハナ農園
精製方法:Natural
品種:Abyssinia 7(long berry)
Roast:City(中煎り)
Roaster:白金台珈琲Kuromimi Lapin(東京/白金台)
苦味 ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:90℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
インドネシアでは珍しいナチュラル製法とlong berryと呼ばれる品種。エチオピアのアビシニアの豆とインドネシア固有のティムティムを交配させた品種らしい。豆が長い。
マンデリン以外のインドネシアの豆が最近は出てきているから気になっていた。
ロングベリーかつナチュラル由来のボディと、独特な香ばしい、麦茶のような香りと甘さが美味しい。ミルキーな感覚もある。
「海ノ向こうコーヒー」ではクッキーやタルト生地と表現していて、なるほど美味しそうな表現。
果実感も特殊で、色々な味がする複雑な味わい。爽やかな柑橘系が若干前に出てるような気もするけど、明るいベリーのような感覚もある。どっちつがず。
🇧🇷 ブラジル "ジアマンチーナヨシマツ"
地域:ミナスジェライス州ジアマンチーナ
生産者:吉松農園
精製方法:Natural
品種:Mundo Novo, Catuai, Catucai
Roast:Full City(中深煎り)
Roaster:bnei coffee(東京/阿佐ヶ谷)
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★☆☆☆☆
果実味 ★☆☆☆☆
甘味 ★★★★☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:スリーフォードリッパー
温度:87℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
bnei coffeeのジアマンチーナヨシマツも試しに。
明らかにカフェドカルモのものよりとろっとしてる。あの独特なスモーキー、ハーバルは味わいはそのままに、ボディと甘味が強い。
口に含んだ時に舌にくる刺激感もやや弱めでクリーンな感覚もある。刺激があっても濃い味感あってよかったけど、これも悪くない。
クリーンでとろっとした、甘味のあるジアマンチーナヨシマツ。