もぐら珈琲録 #12(ルワンダ/エチオピア/パナマ)
#1 で基本的な方針や経緯について書いてます。
<2023年3月〜2023年4月>
🇷🇼 ルワンダ "スカイヒル" コプロカCWS
地域:ニャマシャケ地区
生産者:小農家(コプロカCWS付近1000世帯)
精製方法:Fully Washed
品種:Bourbon
Roast:Full City(中深煎り)
Roaster:神田 伯剌西爾(東京/神保町)
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★★★☆☆
果実味 ★★☆☆☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:92℃
速度:やや速め(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
"神田 伯剌西爾" の期間限定ルワンダ "スカイヒル"。今年はコプロカCWSのものらしい。
バランスが素晴らしい。
苦味も酸味も突出せず、静かに居るブドウやベリー系の果実味が美味しい。
ボディは軽めで邪魔せず、より果実味がスマートに感じられる。
甘さには黒糖のようなニュアンスも。
BourbonのFully Washedは柑橘系のイメージがあったから面白い。
国ごとの栽培環境や細かい精選技術の差異がFully Washedでは感じやすい。
🇪🇹 エチオピア グジ ハンベラ ハバシトゥリチャ ウォッシュド
地域:ウェストグジ(Zone)ハンベラ・ワメナ(Woreda)ハバシトゥリチャ(Kebele)ハバシラサ
生産者:小農家(ハバシトゥリチャWS付近)
精製方法:Fully Washed
品種:Heirloom(在来品種)混在
Roast:City(中深煎り)
Roaster:waku coffee roaster(東京/学芸大学)
苦味 ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★☆☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★☆☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:ORIGAMI DRIPPER Air
温度:92℃
速度:速め(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
ライチのような、甘くかつ爽やかな果実味が美味しい。
同じグジゾーンでもゴロ・ベデッサDSでのナチュラル精製のものと比べると、かなり軽やか。ナチュラル精製のものはフルシティまで火が入っているのに、とにかく派手な果実味と重いボディで対照的だった。
お湯の抜けが遅く、フラワーだとどうしても苦味が出てしまいライチが出なかったため、前に割ってしまったORIGAMI DRIPPERを再導入。今度は樹脂製だからもう大丈夫。
🇪🇹 エチオピア イルガチェフェ G1 アリーシャ ブランデー風味付け(Infused)
地域:ゲデオゾーン コチャレ??(Woreda) アリーシャ(Kebele)
生産者:小農家(650名)
精製方法:Fully Washed
品種:Heirloom(在来品種)
Roast:City(中煎り)
Roaster:sonoda coffee(山口/美祢)
苦味 ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★★☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★★☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:90℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
初めてのinfused coffee。
エチオピア アリーシャの豆をブランデーに漬けて風味付けしたもの。
思ったよりちゃんと珈琲らしさが残っている。
もともとボディのしっかりした、桃のような果実味が特徴のアリーシャをブランデーに漬けるとこうなるのか。
発酵感がさらに強くなって、ブランデーのせいか果実味も暗いベリー系に変貌。アリーシャのフローラルな感覚も残っていて面白い。
Mr. Sonoda曰く、黒ブドウらしい。
アリーチャはイルガチェフェWoredaにあるKebeleのはずだが、これはコチャレWoredaの中にあることになっている。正しくはどういう分画と流通経路なのだろう。
🇵🇦 パナマ ドーニャリンダ農園 ナチュラル
地域:チリキ県ボケテ地区パルミラ
生産者:ドーニャリンダ農園
精製方法:Natural
品種:Catuai(Arabica-Canephora系)
Roast:Full City(中深煎り)
Roaster:Satie coffee(広島/尾道)
苦味 ★★☆☆☆
酸味 ★★☆☆☆
果実味 ★★★★☆
甘味 ★★★☆☆
ボディ ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:90℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
飲む瞬間までベリー系の濃厚で華やかな香りがする。
しかし口に含むと柑橘系の果実味を感じる。
satie coffeeによると柑橘の果肉や皮とのこと。
確かに派手に甘い、爽やかな感じではなく、控えめだけど果実感のある感覚。
果実の酸ではなく甘さを感じる。
不思議な珈琲。
🇪🇹 エチオピア イルガチェフェ G1 バンコ・ゴティティ ナチュラル
地域:ゲデオ(Zone)ゲデブ(Woreda)バンコ・ゴティティ(Kebele)
精製方法:Natural
品種:Heirloom(在来品種)
Roast:French(深煎り)
Roaster:Satie coffee(広島/尾道)
苦味 ★★★★☆
酸味 ☆☆☆☆☆
果実味 ☆☆☆☆☆
甘味 ★★★★☆
ボディ ★★★★☆
香り ★★★☆☆
[抽出方針]
Dripper:フラワードリッパー
温度:87℃
速度:普通(前半1/3じっくり→後半2/3速く)
エチオピア特有の果実味はなく、ミルクチョコレートのような甘さに全振りした焙煎。
深煎りの香ばしさもいい。
エチオピアをこういう風に使うのもアリなのか。
そしてバンコ・ゴティティ村のものは初めて飲んだ。
他のロースターさんでも探してみよう。
フルシティくらいのやつのもあるかな。